年金の受取額をアップさせる3つのテクニック
ご存知の通り、日本の平均寿命は伸び続けており、退職後の生活はどんどん長くなっています。老齢年金は生きている限り受け取り続けることができますので、できるだけ受取額を増やしておくと安心ですね。
実は、知っていると得する年金の受取額をアップさせる3つのテクニックをご紹介します。
1.納付期間を伸ばす!
一番シンプルな方法は、60歳以後も保険料を納め続けること。国民年金(老齢基礎年金)は、原則、20歳から60歳まで40年間、保険料を支払うと満額(H29年度779,300円)受け取れることになっています。納めた期間が長ければ長い程、受け取る額は多くなります。あまり知られていませんが、納付期間が40年に満たない方は、60歳~65歳まで任意で老齢年金に加入することができます。また、以前は25年間でしたが、この8月から10年間納めれば、受給資格が得られるようになりました。納付期間が10年に満たない方は最長で70歳まで加入することもできるんですよ。
2.過去に支払っていなかった保険料を払う!
追納・・・学生納付特例や若年者納付猶予など、支払いの免除を申請していた場合は、過去10年以内の免除期間について保険料を納めることができます。
後納・・・免除申請をしていなかったけれど時効で納めることのできなかった期間があるという方は、過去5年間さかのぼって納めることができます。こちらは来年平成30年9月30日までの特例となりますのでご注意くださいね。
保険料は控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。家計に余裕が出てきたという方は是非ご検討下さい。
3.受給開始年齢を遅らせる!「繰り下げ受給」
老齢年金は本来65歳から受取りできますが、最大で5年間(60ヶ月)、70歳まで受給を遅らせることができます。1ヶ月遅らせるごとに金額は0.7%増え、1年(12ヶ月)で8.4%、2年(24ヶ月)で16.8%、5年間(60ヶ月)遅らせると42%増えます。会社にお勤めだった方は、老齢基礎年金、厚生年金のどちらかだけを繰下げるということも可能です。
4割も増えたらかなりお得ですね。公的年金は終身年金ですから、最長まで繰り下げて増額した場合、70歳で受取始めてから亡くなるまでずっと4割増額した年金をもらい続けることができるのです。
たとえば国民年金(老齢基礎年金)を1年間で78万円受け取るとします。
65歳から受給受取り始めると年額78万円でも、1年間だけ遅らせて、66歳から受け取ることにした場合、12か月×0.7%=8.4%の増額となり、約84万円の年額になります。
月額にすると6.5万円だったのが7万円になり、5,000円ではありますが、1年間受取を送らせただけで、この先ずっともらえる年金が月5,000円アップするならいいと思いませんか?
90歳まで生きるとすると、なんと150万円多く受け取ることができます。
なお、繰り下げ受給は、いつでもストップして、過去にさかのぼってもらえるはずだった年金を受け取ることも出来ます。例えば、12か月繰り下げてアップした年金を受け取るかわりに、6か月目で繰り下げることをやめて、過去6か月分の年金をまとめて受け取る(このときの受給額は増額しない額)こともできるのです。年金を受け取る年齢は、リタイアして収入がない方がほとんどです。「受取額を増やしたくて繰り下げ受給をしたけれど、貯金が減ってしまって不安だ」という場合は、繰り下げのストップができるのは安心ですね。
私たちはいくつまで生きるかわかりません。老齢年金の支給は終身ですので、寿命によって受給額の総額は変わります。ですから、何歳から受け取るのが正解かは誰にもわかりませんが、生活費にゆとりがある方は検討なさる価値はあると思います。
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