お金の不安

お金の不安ってどんなことでしょう?
「将来、お金が足りなくなったらどうしよう…」
と漠然と感じることでしょうか?
何が起こるか分からないから、お金の準備をちゃんとしておかなきゃと思うけれど、
今もそんなに使っているつもりはないのにけっこうお金は出ていってしまう。
窮屈な節約はしたくないし、新しい洋服も買いたい。
でも、お金も貯めたい。
今日のご相談者 (60歳・女性)さんはこんなふうにおっしゃっていました。

お金の不安って、お金が減っていくとより感じるものです。
仕事の都合で定期的な収入が減ったりすると、例えそれが一時的なものでも、この先大丈夫かと不安に感じてしまいます。60歳前後の方は、収入の減少に直面しますから、切実な思いです。

お風呂をイメージしてみて下さい。
普通、蛇口をひねるとお水が出て、ゴム栓をしているからバスタブに貯まりますよね。
これを蛇口から水(収入)を出しながら、ゴム栓をしていなくて水(支出)が流れていくと考えてみて下さい。流れていく水の方が少なければ、少しずつでもバスタブに水が貯まっていきます。少しずつでも貯まっていけば安心なんです。

収入 > 支出
これがずっと続けばいいだけのこと。
でも、リタイアしたらそうはいきません。
収入 < 支出
になって、今まで貯えたものが、少しずつ減っていきます。
本来、減っていいものですよね。
そのために貯えてきたのですから。
でも、減るのは不安…と多くの60代の方はおっしゃいます。

さて、ここまでで何かおかしいと思いませんか?
お金の話なのに一つも数字がでてきていません。
実は、だから、不安なんです。

不安は、漠然としているから。
不安の正体をハッキリさせれば、いいのです。
いくら足りなくなるのか?

まずは、今、毎月の生活費はいくらか?
これをまずハッキリさせます。
だけど、これがよく分からないって皆さんおっしゃいます。
みんな怖いんです。現実を見るのが…
家計簿を付けるのもめんどくさいし…

だから、貯まらないのです。
ヘルスメーターに乗らないで痩せたいって言っているようなもの。
簡単でいいから、支出を把握できるよう家計簿付けましょう。

次に収入。
これからどのくらい働くのか?
年金はいくらか?
そして、今までの貯えはいくらか?

これだけの数字が分かれば、おおよそのことは見えてきます。
未来のことですから、不確かなことはあるけれど、
まずは自分の未来のお金がどうなっていくか、数字で考えてみましょう。

下の【未来のお金シミュレーション】は、55歳独身の会社員の女性のもの。
今現在分かっている金額を入れ、100歳まで生きると考えて作ってみると、残念ながら、今のまま暮らすと82歳でマイナスになってしまいます。
これが、漠然とした不安の正体です。
彼女の元気なお母様がちょうど82歳。
女性の平均寿命が、約87歳。まだまだ人生は続きます。

じゃあどうするのか?
55歳の今なら、対策はいろいろ考えられます。
あなたなら、どうしますか?

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