日曜劇場『半沢直樹』から銀行を考える

ついつい引き込まれてしまう日曜劇場『半沢直樹』が最終回でした。
銀行の融資に政治家がらみであんな不正があるのでしょうか？
ドラマの中だけのことであってほしいですね。

「金融の力で世の中の懸命に働く人の助けとなることを銀行の使命と信じ、
厳しく謙虚に世間の利益を最優先に心がけ、真摯に励んできた」
こんな半沢直樹のセリフに、本来の銀行のあるべき姿に胸が熱くなりました。

一般の私たちにとって、銀行は「お金を預けるところ」というイメージだと思います。
お客さまから預かったお金は間接金融といって、融資を必要とする企業に貸し出されています。
そして、融資をして受け取った利息から銀行の手数料や人件費をさし引いた、利ざやの一部が利息として預金をしている私たちに支払われます。
預金や融資などの業務だけではなく、国内・外国為替など業務は幅広く、また、近年では投資信託や保険などの金融商品の販売も行い、その手数料も銀行の収入になっています。

さて、あなたは銀行とどんなお付き合いしていますか？
私は、新生銀行がメインで、あとは三菱UFJ銀行の2行。
新生銀行は月5件振込手数料無料の特典が目的で口座開設しました。
この特典のために、毎月1万円投資信託を積み立て購入しています。
普段はネットでやり取りしますが、窓口もあるので、面倒なことは直接聞くことができ、便利に使っています。
でも、預金残高は多くてせいぜい200万円です。
お金もノンビリ寝かせません。こき使っていますよ。

子どもの頃、預金するともらえる桃太郎の貯金箱が楽しみでしたし、父も母も元銀行員でしたから、私も銀行が大好きでした。
社会人になった頃は、まだ金利も高かったですし、護送船団方式でどこに預けても金利は一緒でした。
何も考えず、まじめに定期預金に預けたり、コツコツ積み立てれば、知らないうちにお金は増えて行きました。
今は、銀行によって金利が違いますが、比較する意味がないほど低金利ですね(涙)

都市銀行の1年物定期預金の金利0.002％
100万円を1年間預けても、税引き後15円の利息です。

利息で5,000円貰おうと思うと312,500,000円(3億1千2百50万円)預けなければなりません。
マイナポイントでもらえるポイント5,000円は凄い！と比較するようなことではありませんけど思ってしまいます。

今となっては、銀行はタンスにしまっておくよりは安全だから、お金を置いておくところ。
それだけになってしまいました(涙)

でも、まだ多くの方が銀行預金だけで資産形成しています。
理由は、
どうしていいのかよく分からない･･･
元本が保証されない金融商品はコワイ…
それに、めんどうなことは苦手。
そんなふうに思っていらっしゃるからだと感じます。
もったいないなあ。

今後、インフレで物価が上がったり、消費税が上がれば、額面は同じでもお金の価値はどんどん下がっていきます。

そして、増えませんから、その分節約を頑張るしかありません。
節約にも限界があります。そして、年金は期待するほど受取れません。
となると、いつまでも生活のために働き続けるしかありません。
それに銀行預金は、老後取り崩し始めたら、すぐに底をついてしまいます。
【年金2000万円不足問題】は他人事ではありません。

お金を貯める目的はなんでしょう？
お金を貯めることが目的ではありません。

いずれ年金生活になった時に年金だけでは足りません。
その時のために老後資金を貯めるのです。
いくつで亡くなるかは誰にも分からないけれど、誰しも歳を取ることは平等です。

100年人生と言われる今、100歳と言わなくても95歳くらいまでは長持ちする資産を作らなければなりません。
とはいえ、今の暮らしもありますから、老後に回せるお金にも限界があります。

ですから、増える仕組み、長持ちする仕組みが大切になってくるのです。
下記のように使うタイミングで銀行だけでなく、証券会社、保険会社も利用する必要があります。

しかし、投資信託や保険のことはよく知らない方がほとんど。
そして、一度聞いて分かるほど、簡単なものではありません。
私は、初めて聞いた時にはちんぷんかんぷんでした。
でも、分からないままにしておいていいことは一つもありません。