アラフィフなんて若い！

「税制のことを最近学びたく、FP3級の勉強始めました。
難しい個所もあるけど大事なことばかりですねー。
まもなく深川さんがブルックスブラザーズを退職された年に近づきます。」
当時のお客様からメッセンジャーにこんなお便りが届きました。
彼女には、mixを教えてもらったり、前向きな姿勢にいつも刺激をもらっています。

今日は、この12年のことをちょっと書いてみますね。
ブルックスブラザーズを退職して、メットライフ生命(旧アリコジャパン)に転職したのが、49歳10か月の時です。
アラフィフですね。(当時はまだそんな言葉なかったのでは)
今から思えば、まだまだ若いー！

当時の私は深刻ではありませんが、それなりに悶々としていました。
あと10年、この会社で働いて、定年後の私はどうなるのだろう？
特別な才能があるわけでもありませんから、せいぜい近所のスーパーのパートかな？
でも、10年後にはレジは無人化するし、60代の女性がどんどん増えるから、
スーパーの仕事も奪い合いになると思っていました。
確かに、今ではセルフレジが普及していますよね。
それに男性もレジの仕事が増えてきました。奪い合いですね。

そして、老後のお金はどうすればいいの？と不安でした。
あの頃は何の知識もありませんでしたから、どう考えればいいかわかりませんでした。

そして、何より、この会社であと10年働くと想像してはウンザリしていました。
当時の私は筋金入りの「人のせい星人」でしたから、人間関係が上手くいかないことも、
仕事の成果がでないことも、役職が上がらないことも全て人のせい。
自分に能力がないことや、努力を怠っていることは見て見ぬふりをして、不満たらたらの毎日でした。

ですから、アリコジャパンから誘いがあった時はまさに渡りに船。
兎に角、この状況から脱出したい！
後先考えず、一番にそう思いました。
そして、定年のない仕事。
仕事をしながら、自分の老後資金についての勉強もしっかりできる。
悶々としていたことは全て解決します。
願ってもない話じゃないですか？
さらに、同時期に本社に異動するようにと内示をもらいましたから、
神様が「動けー！」と言っていると何も考えず転職しました。
10年あれば、どんな仕事だって何とかなるだろう。
ダメだったら、また考えればいいよね。
そんな軽い気持ちでスタートしました。
軽すぎて、恥ずかしいわー。

それからの10年。
それなりに苦労もありましたし、人並みの努力はしました。
「保険屋さん」なんて蔑んだ言い方をする人もいますし、
けっこう邪険な扱いをされることもありました。
もうほとんど忘れちゃいましたけど、思い出すとチクリと心の傷が痛みます。

だから、甘えたことを言っているアラフィフのおばさんにはイラっとします。
まだまだ人間出来ていませんね。

想像してほしいのですが、もし、あなたが経営者だとしたら、50歳過ぎの女性と
30歳の女性どちらを雇いたいですか？
例えば、事務員さんを募集するとしたらどうでしょうか？
もちろん、50歳過ぎて優秀な方もいらっしゃいます。
ですが、やはり30歳女性を雇いたいですよね。
軽やかな動きとパソコンスキル、そして、柔軟性。
若い方が優れている可能性大です。仕方ありませんね。

じゃあ、アラフィフの女性はどうしたらいいのでしょう？
人生100年時代、年金だけでは生活できない方がほとんどです。
60代も働かなければ暮らしていけません。
分かり切っていることです。
そして、誰しも歳を取ります。

一生、働く時代になるでしょう。
だから、どう仕事をしていくか、自分なりに考えて、手に入れていかねばなりません。
そして、雇われるのではない働き方も視野にいれていく必要も出てきます。

20代や30代には想像もしなかった時代になってしまいました。
でも、当時と価値観も変わり、女性も自由に生きやすくなりました。

仕事のこと、お金のこと、そして、健康のこと、家族のこと、
どれか一つ選ぶのではなく、ほしいものは全部手に入れていいのです。
だから、諦めないで！
積極的に取りに行きましょう。
人生はまだまだ続きます。
50歳で半分です。60歳でもまだ40年。
アラフィフなんて若い！
まだまだ、私も道半ば。
あー！しんどいけど、仕方ないね。

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