投資信託の騰落率(とうらくりつ)って何ですか?
iDeCoやNISAなど、お金を運用する制度は、基本「投資信託」で運用します。
その投資信託の運用報告書や月次レポートの見方がよくわからないというお声をよく聞きます。
実際、見慣れないとわかりにくいものだと思います。
でも、せっかく、将来のために資産形成を始めたのですから、分からないままにしておかず、少しずつ理解を深めて下さい。
特に今は、コロナの影響で、世界的に株高になっており、そのため、運用レポートも嬉しい結果になっています。
見方が分かると、ますます楽しく運用していけますよ。
今回は、「騰落率(とうらくりつ)」という言葉について説明します。
騰落とは、上がり下がりを意味します。
株価や為替で使われる「急騰」や「急落」のほうが一般的かもしれません。
騰落率とは、ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。
たとえば、価格が100円の運用商品が105円になれば5%の上昇、90円になれば10%の下落となります。
投資信託の場合は、基準価額が過去のある一定期間中にどのくらい変動したかを割合(%)で示したものです。
1ヵ月、3ヵ月、1年、3年、5年の期間や、設定来(投資信託が運用をスタートしてから)の騰落率などが記載されています。
たとえば、1万口当たり1万円の基準価額で運用がスタートした投信が1万1000円まで値上がりした場合、その投信の騰落率はプラス10%になります。
投資信託の成績をみる時は、短期ではなく、長期的に安定した成績をあげているかどうかが大切ですから、3年、5年、10年、そして、設定来という具合になるべく長い期間を見ていくことが大切です。
実際に積立投資をしていくと、運用レポートにはその累積の騰落率を表示します。
例えば、これはある投資信託を約2年間積み立てた残高明細です。
仕組みがよく分かりますので、ご自身のレポートを見て、電卓をたたいて下さい。
ここにある基準価額とは、投資信託の値段のこと。
投資信託には、取引を行う際の単位があって、それは「口(くち)」と呼ばれます。
例えば、運用を開始する時点で1口1円で購入できた投資信託は、運用を開始すると、1口の値段が運用の成果によって変動していきます。
1口1円で運用が開始された投資信託は、1万口あたりの基準価額を公表しています。
ここがややこしい!!
私も初めて見たときは、訳がわかりませんでした。
基準価額は、10,000口分と覚えてしまいましょう!
ここでめんどくさいと諦めないで、少しずつ分かっていることを増やして下さいね。
ご一緒に少しずつ勉強してきましょう!
PWM日本証券に口座をお持ちのお客様はこの機会に確認して下さいね。
それ以外の証券会社でもレポートの見方の分からない方は遠慮なくお問合せ下さい。
そして、毎月コツコツ長期・積立・分散投資をしていけば、
投資信託は、あなたの老後の強い味方になってくれます!